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第四話 【楽しい学校生活】
カテゴリ: 【トイレが友達】 / テーマ: 自作連載小説 / ジャンル: 小説・文学
ミサたち三人と遊んだ日曜日は、最高の一日となった。
四人で電車に乗った後、家の方向がミサと一緒だったので、あかりはミサと二人っきりで帰ることになった。
「今日は、あかりんと遊べたのが一番嬉しかったよ」ミサは、笑顔でそう言ってくれた。
「私も、ミサちゃんと遊べたことが一番嬉しい」あかりは、おもわずそう答えていた。
それは、飾りのない本音だった。あかりは、いつの間にかミサのことを大好きになっていたのだ。

次の日からはまた学校生活が始まり、日を重ねる毎に、あかりは毎日がどんどん楽しくなっていった。
”ヨンコイチ”として、ミサ、玲奈、楓、そしてあかりで、四人で一緒にいるのがいつもの学校生活となっていった。
しかし、良いことばかりではなかった。ミサたち三人は、いじめをしていたのだ。
ターゲットは主に”リスキモ”こと、高橋 莉子で、三人はそれを心底楽しんでいるようであった。
あかりは、それを嫌だと思いつつも、せっかくの友達を失いたくなくて、何も言うことが出来なかった。

「なんかさ~、このへん臭くねえ?」ある日の朝、楓が、笑いながらそう言う。
「ねぇ~。なんだか、ゴミの臭いがするよねぇ」玲奈がそう返す。
それは、高橋に向けられた発言であることは明らかで、そんなやり取りを、三人は毎日繰り返していた。
「あかりんも、そう思うでしょ?」ミサが、あかりに対して問いかけてくる。
あかりは、どう返せば良いのか分からなくて、いつも曖昧に微笑むだけだった。

「ねぇ、あかりちゃんも、リスキモにキモいって言っちゃいなよぉ。いつも遠慮してばっかじゃん」玲奈が、意地の悪い笑みを浮かべながら言った。
戸惑いながら「逆恨みされたら嫌だから・・・」と、あかりは玲奈に答えた。玲奈は、どうも腹黒いところがあるようだ、とあかりは思うようになっていた。
「ふぅん」と、それほど興味がなさそうに玲奈は言って「そういえばぁ、玲奈のカレシ、えっちさせてあげないと、玲奈に怒るの。どうしたら良いかなぁ?」と三人に聞いた。
「そんなの知るかよ。バーカ。あー、煙草吸いてぇ」そう言って、楓は煙草を吸う仕草をした。
恋愛経験のないあかりは、どう答えれば良いのか困っていると、そのとき、なぜかミサの顔がこわばっていることに気がついた。
「ミサちゃん、どうかしたの?」そう聞くあかりに「え?あ、玲奈がウザいな、って」と返すミサ。
「皆、ひどぉ~い!!」玲奈が、わざとアヒル口をしながらそう言って、全員が笑った。

その日は、珍しくあかり一人で帰ることになった。
ミサたち三人はバスケ部で、あかりは帰宅部だったので、元々帰宅時間は合わないのだが、あかりは家庭の経済状況から、公立高校への進学を考えているため、毎日学校の図書室で自主勉強をしていた。
だから、三人が部活が終わったら、いつも一緒に帰っているのだ。
しかし、図書室が本棚整理でその日は使えなかったので、先に一人で帰ることにしたのだった。
一人で帰ると、やはり退屈で、三人の存在がどれだけ大きいか、思い知らされた。
やっぱり、なんだかんだで三人は最高の友達なんだ、と、そんなことを考えていると、あかりは、前方に見知った顔を見つけた。それは”リスキモ”・・・高橋だった。

正直言って、あかりは、げっ、と思った。
あかりが直接的にいじめを行っているわけではないにせよ、いつも一緒にいる友達がしているのだから、あかりも加害者と同じだ。
それに、三人の話を聞いているかぎり、高橋は確かに気持ち悪い存在だったし、何より、リスカをしている人間など、あかりは生理的に受け付けなかった。
高橋は、酷い猫背で、相変わらず暗い雰囲気を漂わせながら、のろのろと歩いている。
気づかれませんように、と、あかりはあまり音を立てないようにして歩いた。

「大川・・・あかりさん?」そう言って高橋が突然振り向いたので、あかりは、腰が抜けるかと思った。
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編集 / 2012.06.03 / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
お知らせ
無事に退院することが出来ました。ありがとうございます^^
新しいブログもよろしくお願い致します。
6月27日
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