スポンサーサイト
カテゴリ: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
編集 / --.--.-- / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
第七話 【仕組まれた罠】
カテゴリ: 【トイレが友達】 / テーマ: 自作連載小説 / ジャンル: 小説・文学
状況が全く飲み込めずに、あかりが固まっていると「出たよ、ヤリマン」そんな言葉が、教室のどこからか聞こえてきた。
「ミサちゃん・・・」そう言ってあかりが三人の方に近づこうとすると、玲奈がよりいっそう大きな声で泣き出す。
「まさか、あかりんがそんな子だとは思わなかったわ」ミサが、転校初日に見せたあの冷たい瞳で、あかりのことを見る。
「あかり、てめぇ最低だな!!生きてて恥ずかしくねーのかよ!!」そう言って、楓があかりを睨みつける。
あかりは、頭が真っ白になるとは、こういうことを示すのか、と思った。
訳が分からない。ただ、自分が玲奈によって、悪者にされているということだけは間違いなかった。

「あーあ、あかりんは真面目な子だと思ってたのにな」ミサが、あかりの目の前に来て、相変わらず冷たい瞳であかりのことを見つめた。
「せめて、自分から言えば?玲奈に、ごめんなさいって。まあ、謝ってすむ問題でもないだろうけど・・・」そう言って、ミサは、どことなく寂しそうに笑った。
「分からない」あかりは、そう言うのが精一杯だった。「はぁ?」と楓に返される。
「分からないよ、私、玲奈ちゃんに何もしてない・・・」そのとき、クラス中の視線が、あかりに集中した。
とても冷たい、ミサと同じような瞳を、誰もがしているようだった。

「てめぇ」楓も、飛び掛らんばかりの勢いであかりに近づいてくる。「ほんとに、何も知らない、って言うのかよ」
「うん」そう答えた瞬間、あかりは頬に鈍く、重い痛みを感じた。
それが、楓に殴りつけられたのだと分かるには、少し時間がかかった。
「嘘つきはドロボーの始まり、って、本当なんだね」ミサが、相変わらずなんとも言えないような笑い方をしている。
「これ見ても、しらばっくれていられる?」痛む頬を押さえながら、ミサが差し出した玲奈の携帯のメール画面を見て、あかりは言葉を失った。

『玲奈ゴメンあかりちゃんとえっちしちゃった
うわーん、と大声で泣きながら、ちらっとあかりの方を見て、玲奈が、にやり、と笑った。
あかりは、気絶出来るものならば気絶したい、と心から願った。
身に覚えがないどころか、これは、玲奈の悪意によって、仕組まれた罠ではないか。

「これ、祐介さんの・・・?」そう言ってから、あかりは、しまった、と思った。
案の定、それはミサと楓の怒りを加熱させることになった。
「ほら、やっぱり分かってんじゃねーか!!」またもあかりを殴ろうとする楓を、ミサが止める。
「やめときなよ、楓。こんな奴に触れたら、ヤリマン菌が移っちゃう」ミサが、汚いものを見るような目で、あかりのことを見た。
「皆、分かった?今度から、こいつのあだ名、ヤリマンね」クラス全体のことを見回して、ミサが言う。
早速「その顔でヤリマンかよ」「キモいんだけど・・・」「俺にもやらせて!」と、数々の暴言が、クラスメートの口から、あかりに飛び出す。

「違うよ、これは、高橋とメールしてることを黙ってもらってたから、それで」もはや、立っていることすらやっとの中、あかりはなんとかそう口に出した。
「はぁ?意味わかんねぇ」楓がそう言うと「リスキモ、ヤリマンとメールしてんのか?」と、高橋に向き直って、そう聞いた。
「・・・してません」少し間を置いてから、高橋がはっきりと答えた。
「てめぇ、ほんとに嘘つきだな」楓が少し、あかりから離れて、吐く真似をしながら「ってことは、マジで玲奈のカレシとやったんだな。きっしょ!」と言った。

「私、そんなことしてない。ミサちゃん、信じて」ミサにすがりつくように、あかりは言う。
もはや、他の誰に嫌われても良かった。大好きなミサさえ、分かってくれれば。
しかし、現実は残酷だった。

「死ね、ヤリマン!」そう言いながら、ミサはあかりを突き飛ばし、あかりは、本当に気絶した。
スポンサーサイト
編集 / 2012.06.05 / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
お知らせ
無事に退院することが出来ました。ありがとうございます^^
新しいブログもよろしくお願い致します。
6月27日
カテゴリ&月別アーカイブ
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。